住まいのお手入れ方法について

室内建具

1. 室内扉

日常のお手入れ
  • 乾拭きをします。表面材をはがすおそれがあるので水拭きは避けます。ドアノブも一緒に磨いておきましょう。
  • 落ちにくい汚れは、住居用洗剤をお湯で薄め、固く絞った布で拭き、乾拭きをしましょう。
  • 月に一回は丁番にスプレー式の潤滑油などをさしておきましょう。
調整方法
室内ドアの開閉がスムーズにいかない 蝶番にスプレー式の潤滑油をさし、建付けを調整します。(下記調整図参照)ドアに原因が見られないときは、ストライク(受け金具)を調整します。
敷居の滑りが悪い 戸の敷居は、板に目の細かいサンドペーパーを巻きつけて、溝をこすります。油性の塗料か植物性油を塗っておきます。
浴室ドアが閉まりにくい ストライクのネジを緩め調節します。
両開き戸の扉の浮き、左右のズレ ドライバーで蝶番を調節します。
室内建具の調整方法
【室内建具のそり】

季節や冷暖房の影響によって、建具には微妙なそりなどが生じます。1年を過ぎ、一通り春夏秋冬を経れば落ち着くので、1年間は開閉に支障がないかぎり、そのままにしておく方がよいでしょう。とくに秋から冬にかけて入居した場合、暖房を入れた部屋とそうでない部屋の温度差によってそりが生じることがあります。あわてて手直しすると、その後、春になってから開閉が緩くなり、再び調整が必要になることもあります。

2. 窓ガラス

日常のお手入れ
  • 窓枠は住居用洗剤で拭いて、乾拭きしましょう。ガラスの汚れは水分を含んでいるので、乾拭きだけでもかなりきれいです。
  • 新聞紙を霧吹きで湿らせ、雑巾がわりに使うとピカピカになります。新聞の印刷インクがガラスにツヤを与え、汚れにくくなります。
ルーバー窓

掃除をするときは、ハンドルを回して板面が水平になるまで開けます。汚れは濡れ雑巾で拭きます。

修理方法
ペンなどの落書き ガラスクリーナーで落とします。凹凸面のあるガラスの場合は、ベンジンやマニキュアの除光液をカット綿に含ませて落書き部分に塗り、ブラシで丁寧にこすり落とします。
ガラスに貼ったシール シールにタテヨコ細かな傷をつけます。この時、カッターナイフ等でガラスの表面を傷つけないよう注意してください。水をたっぷりつけたコップを貼り、15~20分おきます。ラップを取り、シールをこすってはがします。

3. 押し入れ・クローゼット

日常のお手入れ
  • 収納物を守るためにも、晴れた日は、できるだけ扉を開けて通気をはかりましょう。また、中に物を詰めすぎないようにしましょう。
    ※入居後1年ぐらいはとくに通気に注意します。
  • 湿気を防ぐために、すのこを敷いておくのも効果的です。
  • 湿気付きのエアコンがあれば、扉を開けた状態で運転します。換気扇で風を送り込むのも効果があります。

4. 床柱

日常のお手入れ
  • 床の間の丸木柱の白木部分などは、柔らかい布で乾拭きしましょう。
  • 床柱は、乾燥させたヌカや茶がらを布袋に入れてこするとツヤが出ます。
    ※床柱や木部の水拭きは、保護膜が剥がれて、表面のツヤがなくなるので注意してください。
  • こまめな乾拭きで落ちない汚れには住居用洗剤を使います。居住用洗剤をお湯で薄め、固く絞った雑巾で拭きます。水分が多かったり、強くこすりすぎるとシミや表面の荒れになるので注意しましょう。
  • 洗剤拭きでも落ちない汚れには、サンドペーパーを使います。できるだけ目の細かいサンドペーパーを使い、表面を軽く丹念にこすりましょう。

5. 障子・ふすま

日常のお手入れ
  • ホコリはそのままにしておくと湿気を吸って、シミの原因になります。大きなブラシやはたきで落としましょう。
  • ふすまに付いた手あかなどの汚れは、消しゴムでこすって落としましょう。
  • 障子の桟に付いたホコリは雑巾で乾拭きします。桟の隅のホコリは筆先でかき出します。
調整方法
敷居の滑り 滑りが悪い場合には、敷居にロウソクをこすりつけます。卵の殻を細かく砕き、水で少し湿らしたものを布でくるんで敷居を叩くようにして拭くのも効果的です。滑りが良すぎる場合は、ベビーパウダーを少しまいてみましょう。
障子の日焼け コップ1杯の水に洗濯のり小さじ1杯と漂白剤小さじ2杯を入れて混ぜ、障子にはけで塗るか、スプレーすると、元の白さが戻ります。
ふすまのそり ふすまを裏返しにしてはめておくと元に戻ります。
ふすまの破れ 破れた部分に霧吹きで水をかけて湿らせ、その部分より少し大きめに切ったハガキに糊をつけてやぶれの裏側に差し込みます。その上から破れたふすまをなでるようにハガキに貼り付け仕上げます。
障子の張替え手順
障子の張替え手順
ふすまの張替え手順
ふすまの張替え手順
【エコクリーニング】

大根おろしのしぼり汁でも障子の漂白ができます。しぼり汁をハケにつけえ、うすく塗ります。塗り終えたら風通しをよくし、乾かします。大根に含まれるビタミンCには強い還元作用があり、黄ばみを軽減してくれます。見違えるように白く、そして丈夫になります。