結露
暖かい空気中に含まれている水蒸気が、冷たいものの表面に触れることによって水滴が生じる現象が結露です。例えば、冬の電車のガラス窓が曇ってしまうのもこのため。この現象が、住まいの中でも起こります。結露による水分は、木材の強度と耐久性を損なうことにつながるので、注意が必要です。
1. 表面結露
湿気を含んだ温かい空気が冷えた壁や窓ガラスなどに接して、空気中の水蒸気が水滴に戻り、窓などの開口部、壁、押入れなどの表面にできます。放置するとシミ、カビの原因になり、家具などの汚損にもつながります。
日常のご注意
- 水蒸気の発生をできるだけ抑えてください。
- 通風、換気の心がけをしましょう。
- 板塀は2、3年に1度、防腐剤、ペンキを塗り替えましょう。
- 各部屋の温度差をできるだけ少なくしましょう。
表面結露を防ぐ住まい方
こまめな換気と、水蒸気をなるべく発生させないことが大切です。
【居室】
- 室内に洗濯ものを干すことは、できるだけ避けましょう。 ※洗濯物が乾くときに多量の水蒸気が発生します。やむをえないときは、エアコンで除湿したり、窓を開けて水蒸気を外に逃がします。
- 冬場の閉め切った部屋に大人数集まるときは、十分に換気をしましょう。 ※相当の水蒸気が発生します。鍋ものなどをするときは、特に注意が必要です。
- 窓ガラスやサッシのアルミ部分に水滴がついているようなときは、こまめに拭き取りましょう。
- 開放型の灯油ストーブは空気中の酸素を燃焼させ、水蒸気を発生させるのでなるべく使わないようにしましょう。
- 植物や水槽などは少なめにしましょう。
- 早朝は温度が下がり、結露が生じやすいので防止のため、寝る前に一度窓を開けて換気しましょう。
- 除湿機を使えば確実に、効果的に湿度調節ができます。特に、窓などの結露を拭き取った後スイッチを入れておくと、部屋全体の湿気をしっかり取ってくれます。
【バスルーム】
- 入浴中はもちろん、入浴後もしばらく換気して、天井や壁などの水滴が残らないようにしましょう。
- 戸はいつも閉めて、他の部屋に湿気をもらさないようにします。
【押し入れ・クローゼット】
- 頻繁に戸を開けて換気をします。
- 内部の空気がよどみがちなので、すのこを壁と床に置き空気の循環をよくしましょう。
- 布団や衣類が直接壁や床に触れないようにします。
- 通気を確保するために、荷物や衣類を詰め込みすぎないようにしましょう。
2. 内部結露
室内の水蒸気を含んだ空気が壁の中に入り込んで断熱材内部にとどまり、外気により冷やされて起こります。水滴がたまるのが外壁内部のため、見えないところで木材を腐朽させ、住宅の耐久性を著しく低下させます。床下点検と合わせて定期的に点検し、以上が認められた場合には“リフォーム倶楽部オネスト”までご相談ください。