住まいのお手入れ方法について

壁・天井

1. クロス・ビニールクロス張り

日常のお手入れ
【クロス】
  • ホコリをそのままにしておくと、湿気を吸ってシミの原因になってしまいます。ブラシや羽ぼうきでこまめにホコリを払いましょう。
  • 落ちにくい汚れは消しゴムか食パンでこすり落とします。もし落ちないようなら、住居用洗剤を薄めたぬるま湯を布に含ませ、上からたたくようにして拭き取り、表面を傷めないように注意しながら、仕上げに乾いたきれいな布で拭きます。水拭きは汚れがしみ込んでしまわないようご注意を。
【ビニールクロス】
  • ブラシではいたり、掃除機をかけて表面の汚れを落とします。水拭きができるので比較的簡単に汚れを落とせますが、その際は継ぎ目の間に水分が入らないよう注意して、固く絞った雑巾で行いましょう。
    ※シンナー、ベンジンなどは、変色や色柄が消える原因になるので使用しないでください。
  • 落ちにくい汚れは中性洗剤をお湯に溶かし、固く絞った雑巾で拭き取った後、乾拭きします。さらにひどい場合は、強力洗剤をスプレーし、下から上へ拭きます。
    ※上から下へ拭くと、洗剤がたれてシミの原因になるので避けましょう。
補修方法
クロスの継ぎ目のほつれ 目打ちの先などで少しずつ糊をつけて固めます。
クロスの破れ 同じクロスを張ります。下地に傷がついていたら、パテで埋めて乾燥させてから張るときれいに仕上がります。
ビニールクロスのカビ 表面のカビには、住居用洗剤をぬるま湯で薄めて拭き、ドライヤーで乾燥させます。落ちにくい場合は、塩素系漂白剤を表示に従って薄め、カビ部分に塗ります。20分ほど置き、ぬるま湯で絞った雑巾で拭き取ります。防カビスプレーを吹き付けておくと効果的です。
※裏側までカビが生えてしまった場合は“リフォーム倶楽部オネスト”にご相談ください。
ビニールクロスに付着した煙草のヤニ 住居用洗剤を熱湯で5倍くらいに薄め、スポンジローラーなどで下から上にムラなく塗り、下から上へ、ブラシでこすります。壁の隅の汚れは、ナイロンパットを使うときれいになります。洗剤が乾く前にきれいな布で水拭きをし、乾拭きで仕上げます。
ビニールクロスの鉄サビ 漂白剤で拭き取ります。水拭きで洗剤分を取り除き、乾拭きをしてからよく乾燥させます。
※酸素系漂白剤より、還元型漂白剤の方が効果があります。
ビニールクロスのはがれ 下地の汚れを取り除き、酢酸ビニール系接着剤を水で薄めたもので張ります。はがれ方によって、筆、ノリばけ、ヘラなどで、端までしっかり糊を塗りましょう。上からスプーンなどで押さえ、めくれ癖のついているものは、画びょう、セロハンテープなどで5~6時間押さえておきます。
※下地に古い裏紙が残っていたり、凹凸のある場合には、調整が必要です。その場合や、広範囲に張替える場合など“リフォーム倶楽部オネスト”にご相談ください。
ご注意
  • 下地が石膏ボードの場合、堅いものをぶつけると下地がヒビ割れすることがあります。家具などの移動の際には、十分気をつけてください。
  • 壁にものを取り付ける時には、芯材が通っている場所を探して針を打ちます。金づちなどで軽くたたくと、芯材の通っているところは、他より重い音がします。市販の下地探しを使うと便利です。また、壁には電気配線が通っています。コンセントの上下などは危険なので特に気をつけてください。

2. 板張り・化粧合板張り

日常のお手入れ
  • 柔らかい布で乾拭きしたり、羽根ぼうきなどでホコリを落としましょう。水拭きをすると、汚れがしみ込んで取れなくなったり、ツヤがなくなったりするので避けましょう。
補修方法
ひどい汚れ 住居用洗剤をぬるま湯で薄めたもので拭きます。固く絞った雑巾で、力を入れすぎないように拭きます。
※力を入れすぎると、化粧合板などは表面のプリントを傷めることがあります。
表面材のはがれ 酢酸ビニール系接着剤を水で薄めたもので張ります。表面材に空気をふくんだ浮きのある場合は、浮きの中央にカッターで切り込みを入れ、接着剤を注入します。空気を抜きながら外側から中央に向かって張り、平らにします。
ご注意
  • 跡が残ったり、表面材が一緒にはがれたりするので、シール、テープは貼らないようにしましょう。
  • 表面材の変色やはがれの原因になるため、極力直射日光を当てないようにしましょう。

3. 白木

日常のお手入れ
  • 柔らかい布で乾拭きをします。豆乳に浸し固く絞った布で磨くとツヤが出ます。
  • 汚れ防止には白木用ワックスが有効ですが、塗りすぎはかえってシミの原因になるので、使用量には注意しましょう。
  • 一度汚れが付くとしみ込んでしまい落としにくいので、普段から汚さないよう気をつけましょう。
補修方法
手あかなどの汚れ 白木漂白剤を使って軽く拭きます。洗剤成分を残さないよう、お湯拭きで仕上げます。

4. 繊維壁・砂壁

日常のお手入れ
  • ホコリは、軽くはたきをかけるか、大きなブラシで落とします。
  • カビの原因になるので湿気には注意しましょう。
  • 一度汚れがつくと落としにくいので、普段から汚さないよう気をつけましょう。
  • 表面を傷つけるおそれのある掃除機やたわし、変質・変色の原因となるシンナー、ベンジンなどは使わないようにしましょう。
補修方法
砂落ちの防止 砂壁押さえ用スプレーなどが有効ですが、木工用ボンドでも代用できます。柱やスイッチまわりにはマスキングテープを貼り、床には新聞紙を敷いておきます。ホコリを払ってきれいにした壁に、水で薄めた木工用ボンドを霧吹きで吹き付けます。
ひび割れ 絵の具を練り込み壁と同色にしたパテをヒビ割れの筋にそって、ヘラで二塗りこみます。はみ出た部分は、かき落としてから平らにします。目の細かいサンドペーパーで、表面をなめらかにします。
絵の具を練り込み壁と同色にしたパテを塗り込みます。穴の大きさによって、数回に分けて塗りこみ、ヘラで表面を平らにします。1~2日置きじゅうぶん乾燥させ、表面の凹凸をサンドペーパーでなめらかにして仕上げます。
柱との間のすき間 柱の部分をマスキングテープで覆ってから、すき間部分に絵の具を練り込み壁と同色にしたパテを塗りこみます。

5. 天井

日常のお手入れ
  • 直接手を触れることのない天井の汚れのほとんどは、煙草の煙に含まれるヤニや調理による油分・水蒸気、空気に含まれるホコリなどが原因です。日頃のじゅうぶんな換気も大切です。
  • ホコリは化学はたきでなでるようにして取ります。静電気でホコリを吸着するため、下に落とすことなくお手入れできます。化学はたきの代わりにほうきに布を巻き、その上にナイロンストッキングを被せたものでも代用できます。
  • お手入れに掃除機を使う場合は、掃除機の吸引口をぶつけるなど天井材にキズを付けないようご注意ください。
  • クモの巣、ススなどは、定期的に掃除機のブラシやはたきで払います。
【クロス天井】

粘着タイプのローラーでホコリを取りましょう。

【ビニールペイントの天井】

住居用洗剤を薄めたもので汚れを落とし、水で絞った布で仕上げ拭きしましょう。その後、窓を開けて乾燥させます。

補修方法
クロス天井の汚れ カーペットクリーナーを吹きつけて、汚れをブラシでこすり取ります。乾いた布で洗剤分を落とし、乾かします。
こびりついたハエなど虫のフン サンドペーパーでこすり取ります。
天井のシミ

雨漏りの可能性があります。天井裏の点検をすることをおすすめします。雨漏りの原因を突きとめて、修繕を行ってください。

※万一、雨漏り部分の天井が腐った場合は張替えが必要です。放っておくと、壁まで腐朽が進みます。“リフォーム倶楽部オネスト”にご連絡ください。

ご注意新たにシャンデリアのような重い照明器具などを取り付ける際には、落下による事故を防ぐため、各照明器具の取扱い説明書の指示に従ってください。あるいは電気店に取り付けを依頼してください。